人には言えないジュエリーの話
働くようになってから、ちょこちょことジュエリーを集めている。
1-3万台の小さいものがメインなので(ネットのノーブランドなので安い)、好きな人からすれば全然高くないものなのだが、こういうジュエリー好きな趣味というのは、なかなか人には言えないものである。
特に男性に話すと「まあ、趣味はそれぞれだからね」的な感じになって気まずく終わる。
やっぱり高級品というか、無駄使いな感じが出るからであろうか。
K18なら売れるからいいじゃーんとか思うのだが、「なんかそういうのにうるさく言う女の人って怖い・・・」的な感じになるのだ。
また、女性同士でもジュエリー好きという話になると「え、そっちに向かっちゃったか・・・」みたいな感じになる。なんつうかね、ちょっとオタクな世界に入っちゃう感じ。ブランドじゃなくて、石で語りはじめたりすると特にね。
だから、ジュエリー好きなんだな、て女性に会うと、最初は恐る恐る「そのペンダントかわいいですねー」とかなんとか言って近づいてみる。相手もジュエリー好きであれば、結構語りたがるので、相手が語り始めると「よしきた同士!」て感じになり、すごく嬉しい。
特に、バブル期を知っている女性というのは違うなと思う。ブランドにビビらないというか、年齢的にも大きなものをつけれるようになっているので、非常に良いもん見せてもらったな、という気持ちになる。
ああ・・・
車道楽とか、時計道楽とか、あとブランドバッグとかに比べると安く済むと思うんだけどなー。なんか人には言いづらい趣味だなあ、とか思いながら今日も私はネットを徘徊するのである。
まあ、私もブランドのたっかいジュエリーで固めている同年代くらいの女性を見ると「なんかよくわからんが怖いっ」て思うんだけどね。
女医と合コン
この前合コンに行ったんだけど、なんかこう、「結婚相手はやっぱり医師がいいな」とか自分が思っているのに気づいて、若干自分で引いた。
口では「学歴なんてどうでもいいよ」とか「人間の価値はそんなんじゃない」とか言っているのに、私ってやつは・・・。
人のせいにするわけではないけれど、「少なくとも相手は医師以上の学歴じゃないと、親が許さないんだろうなー」とか思っちゃうわけ。
自分がどうこうよりも、人が反対するんだろうな、とか人から見てどう思われるんだろうな、とか考えちゃう。
なんかねー、もう自己嫌悪ですよ。
ふと周りを見渡すと、女医仲間で卒後すぐに結婚した人たちってのは医師と結婚することが多くて、アラサーらへんになると医師以外の人とくっつくことが多いんだよね(東京とかじゃなくて地方なので、学歴的にはどうしても女医のほうが勝っちゃったりする)。
これは女医のアラサーたちが医師以外の魅力に気づくのか、それとも心の中で何かに妥協しているのか・・・どうなんでしょう。
周りの男性も、「学歴差なんてどうでもいい!」と思ってるのか「女医と付き合う俺、すごい」と思ってるのか、「なんとも思ってないぜ俺は!」と思っているのか・・・どうなんだろう。
こういうことに細かい自分ってやんなっちゃうよなあ、ととりあえず吐き出してみたのでした。
一応書いておくけど・・・たぶん、こういうこと全然考えずに恋愛とか婚活している女医がほとんどだと思うので、皆さんどんどん女医と恋愛していただけたらなあと思います。
コンビニ人間、面白い・・・
昨日は久々に1日中のんべんだらりとしていた。
部屋の掃除をしたら、コバエのサナギを大量に見つけてしまい、大変凹んだ。
台所の床、こわい・・・
で、コンビニ人間を読んだわけだけど、めっちゃ面白いやん、これ。
あのだいたい面白くないで有名な芥川賞作品が面白いだと・・・!?
姉さん、事件です!(以後ネタバレあり)
主人公は正直ちょっと変で、ややサイコパス的な描写がされている。最初は「この主人公、微妙に怖い!?」と思って読み進めていくんだけど、だんだんこの主人公の生きづらさ的なのを理解できるようになり、「この気持ち、ちょっとわかるなあ」てなっていく。
例えば「世の中の30代女性が何着てるのかわかんなくて、同僚のタグをめっちゃ見る」とか
「周りがなんで怒ってるかわからない」とか
「結婚も就職もせず、コンビニバイトしかしてないというと、周りから白い目で見られる」とか・・・。
一番心に刺さったのは、「自分的には周りに馴染んでると思ってたのに、実は馴染んでなかった」と気づくシーン。主人公抜きで結構飲み会やってたらしいぞ、このコンビニ!あと、妹も自分に懐いてると思ってたのに、「お姉ちゃん、普通じゃねえ・・・!」て思ってたらしいぞ!
いやー。怖いわー。
みんなここまでではないにしろ、自分が見ている視界と、世界から見られている自分のギャップに気づいてぎょっとすること、あるんじゃなかろうか?
私も個人的にはそれなりに幸せだけど、他人からは「かわいそうに」て思われてることがあって(もしくはかわいそうに、と思われてるんじゃないかな、とビクビクしてるところがあって)、境遇そのものよりも「他人からの目」のほうが傷ついたりするもんね。
いやー。すごいわー。
救いだったのが、主人公が全然湿っぽくないところ。それなりに傷ついているんだろうけど、ラストは「もう周りがなんと言おうと自分の使命を全うしよう」と開き直ることができて、神々しさすら感じる。
自分もね、そんな開き直りがほしいんだけどね、なかなかそうはいかないからねー。
とりあえず、さくさく読めるので、みんなにオススメしたいと思ったのでした。