白衣とため息

真面目に働いてたらいつの間にかアラサーになった女医のつぶやき。

最近読んだ本をまとめる。

最近、学生になって時間ができたので本をぼちぼち読んでいる。読んでは忘れるので、記録として書いていく。

米原万里は、「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」がすごく良かった。オリガ〜も読みたかったんだけど、結構な長編だったので手を出さずにいた。人生を変えた本かなんかに載ってたので、思い出してやっと読むことにした。まあ読んで良かった。良かったよ!

話としてはスターリンの粛清時代を生き延びたオリガの半生を、教え子である主人公が追っかけていくというもの。基本の軸がミステリだから読みやすい。人間の複雑さというか面白さを感じた。魚の目にも涙。

 

 本格ミステリというのもだいたい長編だから手を出してなかったんだけど、新装改訂版が出ていたので、読んでみた。もっと早く読んでれば良かった。金田一少年やコナンの原型はここかよと。犯人頑張りすぎかよと。

花咲舞が黙ってない (中公文庫)
 

 読みやすい連作短編もの。銀行員の悲喜こもごも、て感じ。なんと半沢直樹も出てくる。サービス精神旺盛だな。半沢直樹が出ると、やっぱり思い浮かぶのは堺雅人の顔。ほんとハマリ役だったよな。まあドラマ観てなかったんだけど。

 最近の伊坂幸太郎は安定してるよね。一時期えらい暗い話ばっか書くなと思ってたけど。なんか吹っ切れたんだろか。恐妻家の妻になってみたいものだ。いろんな(殺し屋の)おじさんが頑張る話。

 これはなー。単行本で読んでたのを忘れて買ってしまった文庫本なんだ。でも面白かった。伊坂幸太郎は世代的に近い人が頑張る感じの話が多いので、なんとなく入れ込んでしまう。

 

以上、最近読んだ本でした。こう書いていくと、私、本の感想伝えるの下手だなあ。読んでは忘れるのも納得。

 

え?婚活?全然進んでないよ!うえーん。

 

 

 

 

 

靴の悩み

この前、初めてお店で足の計測を受けてきた。

 

もともとヒールのある靴が苦手で、「かかとがカパカパするのに爪先は痛い(たぶん靴の中で足が泳いでる)」「足が泳がないように靴を小さくするとなんかあちこち痛い」という状態であった。

 

普段はスニーカーで生きているのだが、まあ最近婚活も始めたし(笑)綺麗め30代を目指すか。とヒールにトライしてみたりもしてたのだが、「痛い!やっぱ無理!」というのを繰り返し、今まで結構な靴をタンスの肥やしにしてきた。

 

そんな中、この前街中を歩いていたら、安くセミオーダーできる靴屋さんを見つけたので計測してみたところ、なんか私、足の幅が大変狭いらしい。

 

どうりで足の長さで靴を選ぶと、足が泳ぐはずだ。

 

まさにエウレカ!とでも叫びたいような発見であった。

 

この発見はパーソナルカラー診断を受けたとき以来の画期的な発見である。

 

ああ、あの靴もその靴も、足の幅が合わなかったのね・・・と思うと納得だった。

もっと早く行っておけば良かったぜ・・・。

 

ひとつ問題なのは、足の幅が狭すぎて、その店には丁度良い靴がないということだったけどね。

足があと3cm長かったなら

あと足が3cm長かったなら、全身ユニクロでもそれなりにサマになってただろうし、座高をごまかすために癖になった猫背にもならなかったであろう。

返す返すも悔しい話である。

 

正直なところ、背骨があと一本抜けてたらとも思うのだが、セキツイ動物であるため、それもままならぬ。

 

やれやれである。

お金は大事だよ

最近大学院生になった。

 

院生になって一番変わったのは、お金がなくなったこと。

今まで勤め人として生活していたので、ATMに定期的かつ自動的にお金が入ってきていたのだが、一転してアルバイト生活になったのだ。一回アルバイトに行くたびに「これで今日はいくらの稼ぎだな。月の生活費を捻出するにはあと何回行かなきゃだな」という計算が働くようになった。

 

そしてアルバイトの給料が勤め人の給料を上回るはずもなく・・・収入は約半分となった。

 

生活はしていけなくはないが、なんというか、心もとない。芥川龍之介ではないけれど「漠然とした不安」を抱く日々である。

 

あと、大学院でわかったことは、研究にもお金が必要なんだということ。噂には聞いていたけれど、試薬だとか解析キットだとか、あっという間に数万単位で飛んでいく。

お金がないと病むのは心で、なんというか、あらゆるギスギスの原因はお金があれば解決するのになあ・・・とぼやく日々である。あんまり詳しくは書けないけどね。

 

ああ、公私ともにお金があったなら!

 

ブログで稼ぐ!とかいう記事を読むようになり、「いやあ、こりゃ無理だわ」と感じながらもなんだかなあと思う今日この頃だ。

 

ニンニクを入れたら料理はおいしくなるに決まってるじゃないか

医師とはつまりサービス業である。

サービス業というのは、平日ニンニクを食べてはいけないものである。

 

しかし、世の中の料理になんとニンニクを使った美味しい料理が多いことか!

家でご飯でも作るか、と料理本を開いてみたら大体ニンニク一片と書いてあるのだ。

「そりゃあ、ニンニク入れたら美味しいに決まってんじゃんかよ!」と突っ込みを入れてしまう。

 

ニンニクとはそれすなわちチート食材なのである。

 

同じような立ち位置にあるもの(つまり、入れたら美味しいに決まってんじゃんかよ!て思わせる食材)としては、他にもツナ、温泉卵、ごま油、チーズ、アボカドなどがあげられる。マヨネーズも近いかもしれない。twitterで回ってくる「簡単美味しい料理」などは大抵この中のどれかが入っている。

 

入れたら美味しいに決まっているが、だからこそ使ったら「なんか悔しい・・・!」。それがチート食材といえよう。

 

 

話は少し変わるが、ちなみに以前住んでいた場所の最寄りスーパーには「におわなキムチ」という画期的なキムチがあった。今の最寄りのスーパーにはないので大変残念だ。

代わりにこんなものを見つけた。

 

S&B 乙女たちのおかずラー油 110g×6個

S&B 乙女たちのおかずラー油 110g×6個

 

 ニンニクの入ってない食べるラー油である。もともと食べるラー油というのはニンニク×ごま油というチート食材の組み合わせだったわけだが、そのニンニクを抜いたのだ!

 

なんとサービス業に優しいラー油なんだ!と私はためらいもなく購入した。

 

味としては、「うーむニンニクの不在はでかい・・・しかし食べるラー油を私は食べている!という喜びは確かに得られる・・・」。そんな一品である。

なんだろう。以前の声とは違うけど、確かに毛利小五郎毛利小五郎である、という感じか(ちょっと違うか)。

 

とりあえずニンニク抜きラー油を無駄にご飯にかけながら(無駄にご飯にかけるくらいには好きなのだ)、ニンニクを心置きなく食べる日を夢見るのである。