白衣とため息

真面目に働いてたらいつの間にかアラサーになった女医のつぶやき。

嫌な自分を覗き込む話

苦手な人って誰にでもいると思う。

セクハラめいたジョークを飛ばしてくる人とか意地悪な人とかはもちろんなんだけど、苦手にならなくても良いのに苦手な人っていうのが世の中にはいる。

 

私の場合それは「自分への幸せへの希求に何のためらいのない人」なのではないかと最近気づいた。

 

具体的に言うと

・自分の趣味に忠実で(例えばピンクが好きなら好き!と隠さない感じ)

・トントン拍子で幸せな結婚をし

・なおかつ仕事に自分の居場所を主張する。

 

こんな感じだ。言葉にするとむしろ理想的というか、こんな人になりたいな、て思うのだが、なぜだろう。ちょっと苦手と思ってしまう。

たぶん私は「自分の幸せに遠慮がある」というか「自分がこれ以上幸せになるのは当然とは思っていない」のだ。

自分の趣味は胸にそっとしまってしまうし(例えば好きなものより似合うものを選ぶし、そもそもそれほど「これが好き」という強烈なものがない)、幸せな結婚はめどが立たないし、結婚したら「家庭の両立もあるので次の人事は正社員でなくていいです」とか言ってしまいかねない。

(もしかすると私は、自分が幸せになるのに誰かからの承認が必要だと思っているのかもしれないな)

 

だからこそ「自分が幸せになるのは当然と思っている人」のことが羨ましくって羨ましくって辛くなってしまう。そしてその感情はおかしいことだとわかっている。

そして余計に「こんな素敵な人を苦手と思う自分が嫌だな」ってなってしまうので、なるべく関わらないようにしてしまう。

 

気付かないふりをしてきたけれどそんな自分がいるなあ、と気づいてちょっと吐き出してみた。幸せに見える人にも苦労があることに気づきたいし、より良い自分を目指したいから。