ジョジョ・ラビット最高かよ
最近人生に疲れているので、現実逃避として映画を月1-2ペースで見ている。
ただね、なかなか映画の私的ヒットって出なかったのよね。
ところが、はい出ました。ジョジョラビット。
ボヘミアンラプソディ以来、久々の私的ヒットです。
タイカ・ワイティティ監督がヒトラーに!映画『ジョジョ・ラビット』日本版予告編
第二次世界大戦中のドイツを舞台にした、ボーイミーツありーの笑いありーの涙ありーののすごい脚本に、
可愛い男の子〜、美人のお母さん〜、可愛い男の子その2〜、やさぐれおっさん〜、美人のお姉さん〜、なんかヒットラーもどき〜のすごい俳優陣に、
良い感じの音楽(冒頭のビートルズドイツ語カバーの爽快感!)と素敵な美術(洋服も美術も、グランドブダペストホテル的な夢可愛い系ね)が合わさって
最高かよ!
っていう映画でした。もう見てない人は是非見て欲しい!
「えー、戦争映画とか反戦映画とか辛気臭くない?」とか言わずに見て欲しい!
もうほんとコメディ+ボーイミーツガール+優しい大人!って感じで面白いから!
全然中だるみしないから!笑える小ネタもいっぱいだから!
以上!まだ見てない人に向けたオススメでした。
以下ネタバレ
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やっぱね、一番涙腺緩むのはキャプテンKのくだりですよね。
彼はずっと「あれ?こいつお母さんに気がある?」「あれ?でもなんかゲイっぽさもあるな?」とみんなを悩ませておいて最後に「やっぱゲイだったのか」ってわかるキャラなんですけど、そういう目でキャプテンKの行動を思い出すと、もうほんと愛なんですよね。
・お母さんの自転車を持ってくる→お母さんが捕まって、ゲシュタポがジョジョのお家にやってくると察知して助けに来る。
・怪しい女の子(たぶんかくまわれているだろうユダヤ人)の身元確認を自分でやって見逃してあげる。
・敗戦後、ジョジョに「お母さんは立派だったよ」と言ってハグからの、ジョジョを大きな声で罵って収容所から解放する。
こういう行動をいわゆるエロスとは全然違う愛でできちゃってるんですよ。なんかもう隣人愛としか言いようのない愛ね。
酒浸りでゆるい感じの軍人がこういう無償の愛を自分を省みずにやるって・・・・んもうっ!しかもあいつ軍人としては結構キャリアすごいだろ!設定おいしすぎか!
お母さんの言う「自分にできることをやる」という言葉をキャプテンKも実践してたのよね・・・ともう思い出すだけで泣けてきたので、今日のブログは終わりです。読んでくれてありがとう!
追記:キャプテンKのやつは、彼がゲイでなくても感動する場面なのだけど・・・たぶんゲイだからこそ彼はナチスを冷めた目で見ていて、でも軍人としての仕事はちゃんとする、というキャラクターの複雑性と必然性を感じたのでした。
人の複雑性としては、米原万里のオリガ・モリソヴナの反語法に出てくる軍人が、めちゃくちゃ嫌な奴なのに、妙に筋は通してくるところとかすごく感動したので、私はそういう話に弱いのかもしれない。